涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜




「夏希、俺の目、見て」

「や…」

「キス、するよ?」

「なっ!?」


真っ赤になって顔を上げると、小さなリップ音がなり、おでこに熱を感じた。


「散々なっちゃんは俺にキスしたのにねえ…真っ赤。」


ツンツン、とあたしの頬をつつく怜に思い切り不機嫌な顔をして見ても


「深いやつ、とかもしたのに、ね?」


…色気だだ漏れ。


勘弁してください。







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