涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
だから、あたしは仕方がなかったのだ。
「え…は?どういうこと?」
「"甘えたじゃない俺を見て、それでも好きって言ってもらえる男になる
だからそれまで時間ちょうだい?"」
「…え?」
「…そう怜に言われたから。」
だからスタートなの、と笑うと、美羽は、へなへなとしゃがみ込んだ。
「な…んだ、よ…
両想い、じゃん…心配した」
「怜がね、この高校受けるんだって。
それで、合格したら告白するって言われた」
「何そのリア充決定ルート」
しゃがみ込んだ美羽の前に、一緒にしゃがみこむと、ぐりぐりと頭をやられた。