涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
今も耐えることのない秋山くんの噂。
そんなことを気にしているだけではいけない。
「智尋まーた、赤点になるよお?
そのままでいいのぉ~?」
「智尋、春休みなくなるよぉ~?」
ふと、甘ったるい声が廊下から聞こえて、ほんの少し目を向ける。
秋山くんの黒かった髪の毛は、金に近い茶色になっていた。
耳にはキラキラとした装飾品が付いていて。
周りにはたくさんの女の子。
「あー、それはやばいかも。」