涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜



そもそも愛とは何か、なんて知るかアホ。


「夏希夏希!!
終わったよ終わったよ!!!!」


心の中でツッコミをいれていると美羽が走り寄って来た。


「うん、終わったね」

「やばかったけど終わった!!!!」

「…それは二つの意味でってことで捉えておくわ」


…あたしの予想だと、美羽は少なくとも2つ赤点がつく。

…今回はもっとひどいかな…


「…あ、」


ニコニコしていた美羽の顔が、ある一点の場所に止まり、表情を強張らせた。


「あき、やま…くん、」


その目線の先には、ぶっすーとした表情をした


「…夏希、借りる」


秋山くんが立っていた。



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