涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
はあ、と小さくため息をついて
「わかった」
そういって頷いた。
「え、いいの!?」
「だって、橘先生でしょ?
断れないよ」
そう言うと、本当に嬉しそうな顔で笑って
「ありがとう!!」
と、口にするものだから、なぜか照れ臭くなって、目を背けた。
変わってしまった、と感じていたけれど。
その笑い顔は、全然変わってなくて。
「…いつからやるの?」
前みたいに、自然と笑えた気がした。