涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
願い事の内容は?
「よっしゃ終わった!!」
そう叫んで、あたしの方をニコニコとみた秋山くんは、まるで天使のようで。
頭の中に、怜が思い出された。
いまじゃ天使なんて言えないけれど。
「お疲れ様ー」
「な?
お願い事ってなんでもいい?」
キラキラとした輝きに、くすりと小さく笑って、出来る範囲ならね。と伝える。
「じゃあさ。」
その優しく笑う顔が、雲に隠れたように黒くなって。
ーーカタ、ン
唐突に、押し倒された。