涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜



「ようは意気地なしってことだろ」


そういった智尋の言葉はあたしの耳には届かなくて。

目を見開いた怜が智尋に殴りかかろうとして、それを冷めた目で見つめているのは智尋で。



この状況はなに…?



どうしてこの二人が争うのかなんて知らない。

わからない、けれど。

二人の目が真剣で、間に入ろうとは思えなかった。






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