涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜




「そうだよね。
分かってたら…こんな風に後悔してないもんね。」


変なこと聞いてごめん、と謝る秋山君に、きっと大丈夫だよ、と力強く返す。


「え…?」

「いつかは変われる。
忘れられるよ、、きっと。」


今はただ、信じることしかできないから。

そして、信じないと何も始まらないから。

だから…。


「信じてよう?
前を向けるって。」


根拠なんてどこにもないし、綺麗事、と言われたらそれまでだ。

だけど、それでも。


「諦めたら、そこで終わりなんだよ。」


追いかけるにしても、忘れるにしても、何かしらの勇気は必要で、信じる気持ちが勇気になると信じてるから。


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