涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
不毛な恋に執着心
次の日。
あたしは、昨日怜とした約束を守るために、智尋の元へ向かった。
「…秋山くん。」
約束、なんて、もしかしたら口実なだけで。
ただ、話したいだけなのかもしれない、と思うと何故だか無性に自分が汚く感じた。
「…秋山くん、じゃねえだろ?」
放課後。屋上で寝っ転がりながら、本を読む姿がそこにあった。
「…そのこと、なんだけど。」
「なに?どうした?」