涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
君という存在
それから数日後、自宅に帰ると、
「…え?」
「おかえりなさい、なっちゃん」
なぜか家に怜がいた。
いや、うん…なぜ?
「怜、なんでいんの?」
つい思ったことを聞いたら冷たく言い放つみたいになってしまい、軽く焦る。
こりゃ…泣く、かな?と思ったのに
「わかんなーい。」
といって怜は笑った。
いつもとなんら変わらないような表情をしてるけど、あぁ何かあったんだ、雰囲気で察する。
「…どしたの?」
「なんでもないよ。」
「なんかあった?」
「なーんも、な「あるよね?」
圧力をかけるように怜に問いただす。