涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜




心配してくれるのは、すごく嬉しいのに。


「呼び捨て、やめろって怜に言われたの。
…ごめん。」


本当にごめん。と続けたあたしの言葉に呆然とする秋山くん。

本当は呼んでいたいよ、なんて本音は、どこかに置いて来たのだ。

だけど。

だけど、ふっとこみ上げる感情には、呼びたいという想いが少し、いやかなり、こもっている。

でも。でも、それだけじゃ、ダメなんだ。







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