涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜



「ごめん、秋山くん。」


怜にせめて。

せめて、そばにいるときくらい、笑っていて欲しい。

泣き顔よりも笑顔を見ていたい、から。

傷つけたあたしができることならば喜んでしよう、と思ったから…



ーー「あの、さ…」

ーー「ん?どした?」

ーー「…他のオトコ、呼び捨て、しないで…ほしい。」



悲しそうに、ごめんね。と呟きながら笑った怜に、できることなら笑っていて欲しい。





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