涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
絡み合う何本もの糸



どれだけ嫌でも朝は来るわけで。

というより、眠れなかった、わけだけど。

一日中泣いたせいで真っ赤な目。

泣いたとすぐにばれてしまうだろう。


「…はあ。」


運よく、お母さんもお父さんも出張で家を空けている日でよかったと心底思った。

朝の爽やかさが、余計に心を重たくさせる。



< 285 / 420 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop