涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜




「おはよー」

「はよーっす。」


挨拶が飛び交う校門を通り過ぎ、駐輪場に自転車を止めた。


「なつ、はよ。」

「紅葉【くれは】…はよ。」


隣に止めた自転車の鍵を締めながらあたしを見て、挨拶をしてくれた宮野紅葉【みやのくれは】に力無く返す。

黒髪にメガネ。

名前は女の子っぽいくせに、見た目はイケメンという何と言うか美味しい系男子だ。



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