涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜



抱きしめたくなった。

抱きしめて、抱きしめて、頭を撫でてあげたくなった。

大丈夫。大丈夫だよって、前みたいにそばにいたくなった。


再び伸ばしかけたその手は、



ーーパシッ。



美羽によって阻まれた。

その手にハッとして、美羽の方を向くと言葉じゃなく、目で言われた気がした。




何度繰り返すの?って。






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