涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜


「…ごめんなさい。」


幼なじみとして一緒にいよう、なんて残酷なことは言えない。

だけど、好きだよって嘘ついて、怜の隣を歩くことも出来ない。

ううん、したくない。

だって…


「あたし、智尋が好きなの。
恋愛感情として、智尋が好きです。」


もう、これ以上の理由はない。

怜を傷付けてでも手に入れたい、なんて思わなかった。

思えなかった。


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