涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜



「や、だ…」

「…怜」

「いや、だよ…そば、いてよ。」


約束したじゃん。と震える声で言う怜。

抗うだけで、その全てを受け止めてるってこと、すぐに分かった。


「幼なじみ、でいいから…」

「怜。」

「お願い、だから…」

「怜。」

「そば、いて…っ、」


ごめんね、怜。

あたしは、薄情な人間です。



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