涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜



「…じゃあ分かってて、抗ってるってことでいい?」



挑戦的な言葉。

だけどなお、視線は交わることはない。



「美羽!!」

「…怜君が天使だなんて思ってたのが間違いだった。
こんなの…」



全然天使なんかじゃないわ。とお金だけ置いて、席を立ったその人と、やっと視線が交わった。

その瞳は、冷酷で、触ったら凍ってしまいそうなほどの冷たさを放っている。






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