涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜



「秋山先輩、」

「っ、」


その名前を出すだけで、肩を揺らす彼女を、取り戻せるかと聞かれたら答えは



否、だ。




「…あの人、カッコいいね。」

「へ?」

「なんか…かっこいいよ、うん。」



ポロっと落ちたそんな言葉は、多分俺の中で心の底から思っていることで。




< 321 / 420 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop