涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
手と手を重ねよう



「いきなり…ごめん。」




なんだか、胸がいっぱいいっぱいで。


返事すら出来ない位、胸が苦しくて。




「っ、」


「…こんなこと、俺に言われても嬉しくないよな」




そんなんじゃないよって。

きちんと伝えたいのに…




「夏希は、誰が好きなの?」




あなただよって。

あなたが好きだよって。


口に出せば届くの。

今なら間に合うの。




心臓が今までに無い位早く動いていた。






ほら、勇気を出すんだ。


今、出さないだなんて、ただのアホでしょう?





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