涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
彼女も彼に恋してる
智尋は、あたしを家まで送り届けると、病院に行けとうるさく言ってきた。
渋々それに頷いて、念のために病院に行ったけれど、酷い怪我でもなく、湿布を貼られる程度の捻挫。
…うん。我ながら素晴らしい治癒力というかなんというか…。
「くぁ…」
そんなこんなで、月曜日。
怪我をした日が丁度金曜日だったから…
あ、そうだ。
期末テスト返却されるだろうなあ…。
カバンを背負って、階段を降りる。