涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
「おかあさーん。
朝ごはんー。」
「はーい。
ちょっと待ってー」
降りながら、そういうと、キッチンから声が聞こえた。
席について、いただきます。と手を合わせて、ご飯を食べ始める。
ささっと食べて、ごちそうさま。と再び手を合わせた。
お皿を下げて、歯磨きをして、カバンを持つ。
「いってきまーすっ!!」
「いってらっしゃい」
いつもより、軽いカバン。
それを自転車の前のカゴに入れて、風を切るようにして、漕ぐ。