涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
「…美羽」
「なあにー」
そんな突っ伏してる美羽に言うことではないかもしれないけれど。
「…美羽って人の気持ち考えるのうまいよね」
「ふぁ!?
と、と、突然なに!?」
そう告げると、驚いたように顔を上げて、頬を赤く染めた。
突然、そう告げただけであって、そう思っていたのは前からだ。
智尋とのことにしろ、怜とのこもにしろ、少なからず、解決に導いてくれたのは美羽で。
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