涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
向き合う覚悟
「智尋。」
智尋のクラスに行って、女のコたちと騒いでる彼の名前を呼ぶ。
「あ、夏希ちゃんじゃーん!!」
「うっわ、可愛い」
そんなあたしの周りを囲むのは、智尋のお友達。
…ごめん、名前知らない、君たちの。
「…智尋、呼んでくれませんか?」
「えー?
だってあいつ、女のコはべらかしてるんだよ?」
なー。と、共感を求めるように隣の彼にそういって、にこーっと笑った。
女のコはべらかしてるもなにも、そういう関係をたくさん持っていたのも、知ってるし…
今更、妬くかと聞かれれば…
いやまあ、嫌だけど。