涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜



夏希side



「告っても無いのに。」



ぶすっとした顔でそういった智尋に、愛おしさを感じて。



「どんまい、智尋」

「あのなあ…」



馬鹿みたいに焦ってた自分がアホらしくなった。



「まあ、あたしにとっては?
ライバルが減ったし。しかも一番強敵の。
嬉しい限りですよー?」

「本人に対して言うことじゃねえし。」

「一応複雑な気持ちだったんだから、これくらい許してよ。」

「…許す、けど」






< 413 / 420 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop