涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
夏希side
「告っても無いのに。」
ぶすっとした顔でそういった智尋に、愛おしさを感じて。
「どんまい、智尋」
「あのなあ…」
馬鹿みたいに焦ってた自分がアホらしくなった。
「まあ、あたしにとっては?
ライバルが減ったし。しかも一番強敵の。
嬉しい限りですよー?」
「本人に対して言うことじゃねえし。」
「一応複雑な気持ちだったんだから、これくらい許してよ。」
「…許す、けど」