涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜



「最低かもしれない。
ていうか、もう既に最低なんだけど」



ふと、頭の中に、期末テストの英語の長文が思い出された。



"ねえ、キャメル"

"なんだい、洋子"

"愛ってなに?"



あのときは、愛なんて知るか。って思ったけれど。




「怜を傷つけてでも、智尋の彼女になりたかったらしいよ」

「らしいよって…」

「…さよなら、しないといけないのなら、」




今なら少し、わかるかもしれない。






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