涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
昨晩眠れなくて、だけどかけるのをためらっていると、秋山君の方から電話がきて。
ーー「きーぶんっ!!」
なんて、無理したように笑う秋山君は、全て気付いていた。
躊躇ってることまで気付くんですか、秋山君は。
なんて、ちょっと嬉しくて。
ーー「ありがと。」
小さくお礼を言ったあたしに、照れ臭そうに
ーー「ん。」
といった。
そのまま、通話中にしておいて、何かを話すわけでもないけど、安心して。
気付いたら眠っていた。