胡蝶が舞うそのトキに
第一章
胡蝶
「何だ…これは…」
目の前に広がる光景。
それは、たくさんの人が血を流しながら倒れているとことろだった。
「どうなってんだ、一体…」
「総長たちが、やられた?」
倒れているのは全国No.1の金龍の幹部、下っ端たち。
倉庫から出ていた下っ端が帰ってきた時にはこの状況。
出ていた時間はわずか1時間。
それなのに、ここに倒れているのは100人を超える人数だった。
「誰が?」
「決まってるだろ……“胡蝶”だよ」
裏の世界では知らない者はいないと言われるほどの有名人。
でもまさか、胡蝶一人でこの人数を?
これは誰も予想しなかったこと。
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