胡蝶が舞うそのトキに
恨み
暗い部屋の中で、カタカタと音を鳴らしながらキーボードをたたく一人の少女。
「金龍…また全国No.1になったんだ。
まあ、変わった金龍は正統派になったみたいだけど……」
少し警戒しておくか…
「よし、今日のハッキングはおしまい。
またなんかあるだろうからこまめにパソコン開くかな」
そう言ってベットにダイブした。
寝転ぶと蘇ってくるのは2年前の出来事。目の前が紅くなったあの瞬間。
どんなに変わっても、金龍を恨んでることに変わりない。
私の1番大事な人を奪った…憎い族なんだから。
だから、金龍はいつか完全に潰す。