いちごキャンディー*


すると、柏木君は突然、私の腕を取り…

「おい!逃げるぞ!!」

と言って、猛ダッシュした。



着いたのは、屋上。

私も柏木君も、ものすごく息が上がっていて、話すことも出来なかった。


しばらくして、少し落ち着いてきたときに

「お前、めちゃくちゃ男らに見られてた。」

と、少しすねたような口調で言われた。


そんなこと言うなら…

「柏木君の方がすごかったじゃん!
歓声まで上がっちゃって…」


すると

「なに?拗ねてんの?」

って……


「そっちでしょ!」

私は拗ねている訳ではない。

ただ、言い返したかっただけ…

拗ねてるのは、そっちでしょ……
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