いちごキャンディー*

教室中は、女子の歓声と男子のため息が聞こえた。


「んっ!んー!」

少し苦しくなって、アピールしたら柏木は唇を離した。

目の前にある、柏木の顔はニヤニヤしていて

「俺の彼女になって。」

そう言ってきた。


「はっ?なんで……私が」

柏木の彼女なんかに……

「ぃやだ!」

「はっ?なんでだよ。」

なんでって……

「逆になんでよ。

意味わかんない、突然彼女になれって言われてもわからない!」


勢いよく教室を飛び出してしまったけれど……


初日から、先生に目をつけられたような気がする。


本当に、ついてない。


改めて思った。
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