いちごキャンディー*


また、屋上に逃げてきてしまった。

「はぁ……」


とため息をつきながら扉を開けると…

また、上から声が降ってきた。


(さっきの人いるの忘れてた!)


「あのさ、あんたたち本当になんなの?
寝れないんだけど。

しかも、暗い雰囲気持ち込まないでくれる?

不愉快!」


「はぁ?!

あんただって、こんなとこで寝てんのが悪いんでしょ?

あんたみたいな人に、不愉快って言われる筋合いありませんから!」

(はぁ……つかれた。)

「ふぅ〜ん、なるほどね。

いいじゃん、あんた。おもしろい」

(なにそれ?!

もう!無視してやる!)


ドサッ


上から、あの男の人が降りてきた。


「おい……

無視してんじゃねぇよ。」


そう言いながら、突然私の顎を掴んだ。


…チュ


「ふっ、覚えとけ。」


そう言って去った行った。

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