天使

イカロスは驚きつつも、立ち止まり
女の子に尋ねました。


「僕が、こわい?」


女の子は、今にも泣き出しそうな目で、
答えました。

「怖く、ないよ」


「じゃあ、なんで…」


切なく質問をするイカロスに女の子は
うつむきました

「………………から。」


「え、」










「私に触ったり近づきすぎると
生き物は死んじゃうから…」
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