無口な同期とイチャラブ♡オフィス


ロビーカウンターのテーブルに案内して契約の手続きをしている間中、私は気付かれないように美人さんの事をマジマジと眺めてしまった。

あー近くで見ても完璧だなー。黒目も大きいし二重も濃くてうらやましー。なんかもう綺麗過ぎて見惚れちゃうなあ。


そんな私の羨望に気付く事もなく、美人さんは手際よく契約書を記入していき手早く手続きを終えて帰っていった。

綺麗な人は何をやらせてもキビキビと美しい。もはや感心してしまう。


お客様をお見送りし、契約書控えを事務所に提出してから私は再びデスク売り場へと戻って行った。


「あ、いたいた。契約終わったよー」


優吾から引き継いだお客様だったので、契約が無事済んだ事を一応報告しておく。


「ああ、どうもありがとう」


デスクの組み立てをしていた優吾が手を止めこちらを振り向き、目を細めてそう言った。

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