無口な同期とイチャラブ♡オフィス
がぶり寄るような私の問い掛けに、優吾は困ったように腕を組んで「うーん」と考えたあと。
パッと何か閃いたように顔を上げて……学習デスクの上にあったディスプレイ用のぬいぐるみを手に取って差し出してきた。
「こっちの方が可愛いと思う。美人とはちょっと違うけど」
目の前に差し出されたのは、丸っこい犬のゆるキャラのぬいぐるみ。
私は2、3度シパシパと目をしばたかせてからそれを受け取った。
「……優吾ってもしかして、ぬいぐるみとかマスコットとか、可愛いの好き系?」
顔を見上げて尋ねると、優吾は少し恥ずかしそうに「うん」と言って、私の手に抱えられた犬のぬいぐみを撫でた。