無口な同期とイチャラブ♡オフィス
・水着にかける女の情熱を舐めてはいかん・
(2)
7月最後のシフト休。
炎天下の下、私は柴木ちゃんとアパレル巡りをしていた。
「水着~水着~~」
「もー、りんってば高望みしすぎ。今度こそ次のお店で決めなよ?」
「だってーだってー」
だってー。優吾と海へ行くんだよ?めっちゃ可愛い水着が着たいじゃん。『あれ、りんか……可愛い』って思わせたいじゃん。優吾をキュンとかドキドキとかさせたいじゃーん。
しかし残念ながら。巡った5件のアパレルショップとデパートにはそんな私の野望を叶えてくれるステキ水着は無く。
私は柴木ちゃんを道連れに真夏の太陽の下をジプシーのように彷徨うのであった。水着~。