無口な同期とイチャラブ♡オフィス


「どう……?」

「り、りんの乳に谷間がある……!!」


試着室のドアを開けた私を、柴木ちゃんは奇跡を見るような瞳で見つめた。すごいよね。今、私の乳にはキリスト復活と同じレベルの現象が起こってるワケだ。ハレルヤ。


「それに凄い可愛くて似合ってるよ。オシャレオシャレ」


柴木ちゃんのコメントを受けながら、試着室の鏡の前でクルクルとまわってみる。確かに、今まで着てきた私の水着歴の中でこれは会心のフィットかも。

ふと振り向くと、さっきの店員さんも私を見ながら満足げにコクリと頷いた。『いい仕事したわ……!』って顔に書いてある。

うん。もうこれしかない。これなら優吾に見せられる。きっと、優吾も可愛いって言ってくれる!!


「決めた!これください!!」


気合を籠めて叫んだ私に、店員さんは「ありがとうございます!」と満面の笑みで何故だか拍手を贈ってきた。そんなにいい仕事したか。


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