無口な同期とイチャラブ♡オフィス



海だ。夏だ。友達だ。全力で遊ばない理由がどこにある。


「きゃー波!波でかい!!」


イルカの浮き袋に乗って果敢に波に挑んだ私は、大自然の力に翻弄されクルクルと海面を回った。


「わ、りんか大丈夫?」


ブクブクと沈みかけてた私を優吾が引き上げてくれて、海面に上がって目が合ったと同時にニッと笑った。


「チャレンジャーだね」


優吾が可笑しそうに笑って、私もケラケラと笑う。


「すげー面白そう!俺もやる!!」


波にたゆたっていたイルカをジョージが回収して颯爽と跨った。そのままバタ足でバシャバシャと進み波に向かって行く。すると。


「どーん」


柴木ちゃんが無情にもイルカを突き飛ばし、ジョージは波に辿り着く前に虚しく海に沈んでいった。


< 143 / 293 >

この作品をシェア

pagetop