無口な同期とイチャラブ♡オフィス
優吾がくれたその言葉が。眼差しが。頬に触れる手が。
私を苦しい程ときめかせて、もう身動きもとれない。
『私も』って言いたい。『私も同じ気持ち』って言いたい。そんで。『好き』って言いたいのに。
おしゃべりな口は全然動かなくて、私は見つめあう瞳に気持ちを乗せる事しか出来ない。
けど。優吾はちゃんと受け止めてくれる。
言いたくて仕方のない『好き』を乗せたままの唇は
その想いごと……優吾が奪ってくれた。
ゆっくりと唇が離れたとき、花火の明かりに照らされた顔で優吾は静かに微笑むと
「好きだよ、りんか」
私の伝えたかった言葉を、自分の想いと重ねて、返してくれた。