無口な同期とイチャラブ♡オフィス
「ぼ…帽子かぶりたかったから下ろしてきたの。変?」
私の胸は『変じゃないかな?』って心配と、焦れったい動きで髪をなぞる指のせいで、ものすごくドキドキしてる。
なんか、顔も赤くなってきちゃったかもしれない。
そんな私をじっと瞳に映して優吾は
「すごく、いいよ」
なんて、緩く口元にカーブを描いて言うもんだから。
うう、どうしよう。胸がキュンキュンしすぎて心臓が痛いよ。このまま人目もはばからず抱きついてキスしたい衝動に駆られてしまうじゃないの。
なんだかどうしようもなくなってしまった私は、ギュッと目を閉じると「えいっ」と一瞬だけ優吾の懐に飛び込んで、すぐにパッと離れた。
そんな私の行動を、きょとんとした顔で優吾が見てる。
「ちょっとなんか抱きつきたかったから!」
ストレートな私の欲望を、彼はプッと笑って受け止めてくれた。