無口な同期とイチャラブ♡オフィス



「離れたくないよー。もっと優吾と遊びたいよー」


午後5時。
とってもゆったりとした時間を過ごしてると思ってたけど、やっぱ楽しいと時の流れって速いみたい。

あっという間に帰らなきゃいけない時間になっちゃった。


飲み会は6時から。そろそろ戻って一旦支度しなおして出かけなくちゃ間に合わなくなってしまうのに。


「飲み会遅れるよ」

「うーあと5分だけー」


冬のお布団並みに離れるのが辛い。ううう。


駅前で、駄々っ子のように優吾の腕にしがみついてグダグダしてる私に、彼は黙ってただ髪を撫でてくれる。


ゆるり、ゆるり。大きな手が優しくて余計に離れがたくなっちゃうのに。

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