無口な同期とイチャラブ♡オフィス


「そっか」


優吾はそれしか言わなかったけど、でもやっぱりどこかつまんなさそう。


私がもっと頑張って冷静になれればいいんだけど。と、申し訳なく思ってたら。ふいにギュッと手を握られた。

驚いて顔を見上げた私に彼は

「仕事中に会えない分、触っておこうと思って」

わりと真面目な顔でそう言った。


……優吾って。
わりと淋しがりやで、わりと積極的。

付き合うようになって分かる“恋人の顔”。私にしか見せない(かもしれない)その顔を知るたび、心臓は痛いほどドキドキ高鳴る。


ううう。早く優吾とデートがしたいなあ。もっといっぱい、イチャイチャしたりベタベタしたりしたい。一日中彼にくっついていたい。

オフィスラブって、なんか結構もどかしくって苦しいな。

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