無口な同期とイチャラブ♡オフィス
「それはさすがに恥ずかし過ぎる……」
いくら私だって、そんな事をした翌朝にその相手と顔を揃えて出勤なんて。それで平然と出来るほど鋼の心臓は持ってない。
大体、そんな朝を迎えたらますます離れがたくなるに決まってるじゃん。私としてはお泊まりした日の翌朝は、9時頃まで布団でイチャイチャしてたい。余韻100パーセント味わいたい。
「風間くんは喜ぶかもしれないよ?」
「やめてよー柴木ちゃーん。そんな事考えちゃったら、私午後の仕事ずっと赤い顔でこなす事になるよー」
優吾はどうなんだろう。そういうの喜ぶのかな、淋しがりやだし喜ぶかも。
でもなー。そもそも私たちまだエッチもしてない訳だし。こんな慌しい中で済ませちゃいたく無いよー。
もどかしいし、難しいし、淋しいし、恥ずかしいし。社内恋愛って、大変。
そんな溜息を吐き出しながら、私はいつの間にか柴木ちゃんに二切れも食べられていた厚焼き玉子定食の続きを食した。