無口な同期とイチャラブ♡オフィス
「良かったあ。最後の1個だ」
ホッと胸を撫で下ろしながら、その筒状に手を伸ばす。
他の人とバッティングしないようにキープしとこ。もう梱包して配送予定商品のとこに置いておこうっと。
そう考えてテーブルクロスを取ろうとしたものの
「……と、届かない……」
指の先すら掠りもしない。
誰だ、ラックの1番上に置いた奴は。販売部門には147センチがいる事をしらないのか。
足が吊りそうなほど背伸びをしても届くはずがなく、諦めて踏み台を探しに行こうと思ったとき。
「これ?」
私の後ろから大好きな声と共に大きな手が伸びてきた。
「わあ、優吾!ビックリした!」
驚いて振り返ると、やすやすと最上段のテーブルクロスを取って口元にカーブを描く優吾の姿が。
「1階にいたんだけど、りんかの姿が見えたから」
私の手に、ピンクの筒状を手渡しながら優吾はニコリとして言った。