無口な同期とイチャラブ♡オフィス


「やったー!やっとデート出来るね!」


嬉しさのあまり腕の中のテーブルクロスをぎゅうぎゅうと抱きしめてしまって、慌てて形を整える。

そんな私を見てクスッと笑った優吾は

「楽しみだね」

綻ばせた口元に照れくさそうに手を当てながら頷いた。




「西島さん、随分遅かったですね。テーブルクロスはあったんですか?」

「ありました!ラストワン!もう梱包して配送に置いてきました!」


お店に戻った私は、さっそく野瀬さんに声を掛けられて、思わずシャキッと背筋を伸ばす。


仕事中にキスしてしまった恥ずかしさ、うしろめたさ。けれどとんでもなく刺激的で、クセになりそうなドキドキ。

見透かされないように、必死で姿勢を正し取り繕う。

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