無口な同期とイチャラブ♡オフィス
「りん、はしゃぐのはいいけどさ。デートあっちこっち振り回しすぎない方がいいよ。風間くんって、あんたと違って独り暮らしでしょ」
冷静に言われた柴木ちゃんの言葉に、すっかり頭から抜けてた情報をハッと思い出す。
そうだ、優吾は実家住まいの私と違って独り暮らしなのだ。
京葉線沿いのこの街、アパートの家賃だって安くは無いはず。いくら実家に生活費を納めてるとは言え、食費も水道光熱費も気にせず暮らしてる私とは訳が違う。
同じ新卒で同じお給料を貰っているのに、生活にかかってるお金は私と優吾じゃきっと桁違いだ。
「あーうー。確かにそうだ……。それに、先月はデート出来ない分、仕事帰りに優吾と何回もご飯食べに行っちゃった。連日の外食なんて、きっと独り暮らしの身にはキツかったよね……」
猛省。優吾と付き合えた事が嬉しくって、私そんな事まで気が回ってなかった。なのに全然嫌な顔しないで優吾は付き合ってくれて。
あー申し訳なさ過ぎて飛んで行って謝りたい気分だ。