無口な同期とイチャラブ♡オフィス


けど、結果的にはこれが良かったみたい。多分。



「おじゃましまーす」


スーパーで買い物をしてから帰ってきた優吾のアパート。初めて入る彼の部屋に、やっぱりなかなかドキドキする。

わーちゃんと片付いてる。律儀だなあ。あ、ちっちゃい植木鉢だ。なにこれカワイイ。あれ、この棚、もしかして手作り?優吾が作ったのかな。

好奇心いっぱいにキョロキョロ見渡す私に、優吾は眉尻を下げて笑いながら

「今エアコン入れるから。部屋冷やしてる間にシャワー浴びてきちゃえば?」

そう言った。


「ありがと、そうするね」


鳥に追い掛け回されたせいで汗だくになった私。しかも頭の上でホバリングされたせいで羽の毛が纏わりつきまくり。実は一刻も早くシャワーが浴びたかったのだ。

お言葉に甘え借りたタオルと着替えを持ってお風呂場に向かう私を、冷蔵庫に買って来た物を入れながら優吾が笑顔で見ていた。


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