無口な同期とイチャラブ♡オフィス
今日はずっと一緒だったのに。
「ねえねえ、あのちっこい植木鉢の植物なに?超カワイイね」
「多肉植物」
「なにそれ恐っ」
私のお喋りな口は、まだまだ優吾と喋りたがっている。もっともっと優吾のこと教えてって、知りたがっている。
「りんかって明太子好きでしょ?」
「えっなんで分かった!?」
「わりとよく食べてるよね」
優吾も私を知りたがってる気がする。いつもより多い口数、お酒のせいだけじゃないよね。
でも、優吾が私と喋りたがるのは、言葉だけじゃないんだ。
お酒の缶が幾つか空いて、お皿の上の料理もなくなる頃。
「あれれ」
いつの間にか優吾は私を後ろから抱きすくめるように座っていて。
髪を撫でる大きな手が何度も『好きだよ』って囁いていた。