無口な同期とイチャラブ♡オフィス


さっきまでの緊張が解けてたのはお酒のせいかな。それとも優吾の手が安心できる優しさだからかな。


彼の長い足に挟みこまれた状態で座る私は、そのまま上体を優吾にもたれかけて。そして。

「優吾、好き」

ゆっくりと振り返ってキスと共に告げた。





――私が寡黙なひとが好きなのは。

言葉じゃなく、瞳で気持ちを伝えるのが上手だから。手や指先で気持ちを伝えるのが上手だから。

言葉と違ってウソの吐けないそれらは、とっても安心するの。



だからほら。

静かな吐息しか聞こえなくたって、身体を撫でる優吾の手はすごくすごく私を大好きだって伝えてくれるし。

切なささえ滲む情熱的な眼差しは、どんな愛の言葉より私をあっちっちに溶かしてしまうの。


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