無口な同期とイチャラブ♡オフィス
チビッこい、子供と間違えた、まだまだ新人。
怒りのツボを見事に三連射された私は当然気持ちが治まるワケもないのだけれど。
「あ、お客さんだ。ほらほらお嬢ちゃん、販売員のくせしてそんなむくれたフグみたいな顔してたら接客出来ないぞ」
最後にとどめの一言を残して、オッサンは軽妙な「いらしゃいませー」の声と共にさっさとお客さんの元へ行ってしまった。
ぐわぁぁああ悔しいいいいい!!!フグって!フグって!もう!!
「ゆ、ゆ、優吾!なんなのあの人!殴っていい!?そこのLED電気スタンドでぶん殴っていい!?」
ジタバタと地団駄を踏む私の肩を『落ち着いて』と言わんばかりにポンポンと叩いてから
「学習机最大手メーカーの派遣さん。関東支部の販売課長だって。昨日から来てるんだ」
優吾はそう説明してくれた。それから
「リーダーがいい人だって言ってたけど……ちょっと違うみたいだね」
慰めるように軽く私の頭を撫でてくれた。